ワールドワイド酒クズの海外酒場放浪記

ワールドワイド酒クズの海外酒場放浪記

【ジャカルタ】電車の終着駅で見たものと、わたしは住めないと感じたたったひとつの理由。

金曜日の夜にひとりでお酒を飲んでいたところ、前職の上司がジャカルタに出張に来ていると連絡があった。

ので、二つ返事で行くことを決め、次の朝にはジャカルタでした。シンガポールから約2時間。近い!

ジャカルタは非常に都会で、クアラルンプールやホーチミンに似た感じ。高層ビルがたくさんあって、高価なショッピングモールがあって、裏道を入ると屋台があって。渋滞がとにかくすごい。

ちょっと違う顔が見たいという上司とともに、ローカル電車に乗って終着駅まで行ってみました。

 電車の中が日本だった

終着駅まで行くことにワクワクする我々。中心部から約1時間の道のりも、ローカル電車の旅だと思うと楽しみ。

 

駅は東南アジアのローカルな感じがあって、すごくのどか。

思ったより綺麗で大きな駅は、オレンジ色が眩しい。

電車がやってきた。

なんか日本の電車と似てる気がするね〜と、外観を見ながら笑う我々。

ドアが開くとそこに広がっていた光景は驚愕であった。

!?

!?!?

山手線だよ!?!?!?

しかもめっちゃ混んでる。

これただの日本の通勤ラッシュじゃないか

 結果、山手線に乗って朝の通勤ラッシュのまま1時間移動。混みすぎていて外の景色もほぼ見れなかったし、写真撮る余裕もなかった。まるで日本人のように、みんな静かに電車に乗っている。

今日代々木公園でタイフェスあったっけ?」みたいな車内。異国感はゼロであった。

終着駅「Bogor(ボゴール)」

山手線に揺られること1時間、終着駅のボゴールへ。ジャカルタよりちょっとだけ標高が高いここは植物も多いことから避暑地としても有名らしく、近年はボゴールからジャカルタへ通う人も多いのだそう。

電車からホームではなくいきなり線路に降ろされる。高低差もかなりあって怖い。

駅にキオスクのようなコンビニがあったので入ってみると、お店なのか倉庫なのかわかりかねる店内で、東南アジア来たなー!と思いました。

暑いし長旅だったのでビールが飲みたいところですが、インドネシアはイスラム圏のためアルコールは販売しておらず、ビンタンビールのノンアルコールドリンクにトライ。

味は完全に想定外で、甘い。甘いビール風味飲料。そしてさらに不思議なことに、謎にうまい……。甘い飲み物が苦手なわたしだけどなんかうまい……。

 

ボゴールの街並みはヨーロピアンで素敵だった。オランダ占領下で進んだ発展の片鱗がまだ残っている。

なんだか少し懐かしさを覚える、東南アジアの田舎街。時間がゆっくり流れている。

時間がゆっくり流れているというか、止まっている。主にが。

ジャカルタもひどかったけどここも渋滞がすごい。全然動かないところを無理に突っ込んでくる車、鳴り止まないクラクション。その中を無理矢理渡る。なぜ東南アジアは信号という概念を無視するのだろうか?

少し歩くと謎の公園が出現した。

パクリTシャツのお店や雑貨屋、食堂が乱雑に並んでいる。一番奥にある麺料理のお店に入ってみた。

メニューがインドネシア後で全くわからなかったので店員さんに相談したところ、厨房に入れてくれた。左がベーシックなスープで、右がココナッツベースとのこと。どちらもすごく良い匂いがした。

これが看板メニューの「SOTO MIE」。麺が入った料理はこれだけ。

具沢山であっさりしていて、予想をはるかに裏切ってすごくおいしい。醤油ラーメンに近い味。

これがココナッツベースのスープ。

何の肉かよくわからないけどとにかく肉がたくさん入っている。うまい(;;)なんだこれは(;;)うまい(;;)

ココナッツベースだけど、シンガポールで慣れているこってり濃厚ではなく、あっさりしたスープで飲みやすい。うまい〜ご飯を入れてもおいしかった。しかも安い。多分200円しないくらい

 

公園の周りには露天商があってすごく賑わっている。

なぜか落花生が大量に売られていた。

ちまきみたいなものが10円だったので買ってみた。フィリピンの甘いお餅のようなものを想像したけど、魚介系のすり身でちくわのような味だった。おもしろいけど、別に食べなくてもいいと思う。

ところでボゴールはおもしろいほど混雑している。

これ、左側はもうすぐ露天商が並んでいるので、バイクや車が体に触れるくらい近くを走っている。人は前からも後ろからも横からも歩いてきて、とにかく熱気がすごい。でもみんな慣れているのか、ゆっくり歩いているので列の進みがさらに遅い。

これがフィリピンだったら、みんなピリピリしてクラクションの嵐でもう大騒ぎだけど。インドネシア人は比較的のんびりした気性のような気がした。

 

ボゴールは混雑こそしているものの、物価は安いし、穏やかな気性のせいかゆったりとした空気が流れている。道行く人も、レストランのスタッフもみんな優しくて、なんだか懐かしい感じもして、素敵な場所だった。

 

ジャカルタに住めないたった一つの理由

ジャカルタは現在ラマダーン中。みんな早く家に帰るのかと思いきや、深夜22時を過ぎてもローカル屋台はすごく賑わっていた。

綺麗な高層ビル街から1本道を裏手に入ると、そこはローカル屋台グルメストリート!

すごくいい匂いのするお店が並ぶ。

やたら隠れてる屋台があると思ったら、精力剤などのちょっとえっちな怪しい薬を売っているお店だった。高麗人参が劇的に効くらしい。

なかなか魅力的なジャカルタ。

住めない理由それは……

ビールが売ってない!!!

イスラム教国なので、基本的にお酒が売っていない。ローカルの屋台に行けば行くほど売っていない。

ショッピングモールのレストランや、外国人向けのパブに行けばお酒は置いてあるけれど、その値段は日本とあまり変わらない。飲む人が少ないから高いのかもしれない。

お酒を飲まない人が多いので、そういう人への配慮が徹底している。例えばビールを頼むと、ビールだとわからないようなグラスが出てくる。

おもしろいな。

 

上司とスーパーで缶ビール買って飲んでたけど、缶ビールを入手するのがまずかなり難しいから、これは酒飲みにはつらい都市だな……

同じインドネシアでもバリはヒンドゥー教なので、ビールがばんばん飲めるようだった。確かにバリでお酒を我慢した記憶はないな。

 

結論:ジャカルタは酒クズには向かない街。