ワールドワイド酒クズの海外酒場放浪記

ワールドワイド酒クズの海外酒場放浪記

シンガポールで泥酔した挙句に財布をなくした場合【人間失格】

財布をなくした。しかもゲーセンで。しかも超酔っ払って。

大学生なら許されるかもしれないのですが、こちらはアラサーのババア少女です。よし死のう。

 その日は日本から友人が遊びに来ており、昼から飲み続けていた我々は完全に浮かれていた。セントーサの美しいショーを見ながら、コンビニで買ったシャンパンをラッパ飲みする私。

(酒クズ豆知識:セントーサのセブンではシャンパンが$40くらいで買えるからビーチバーで飲むより安上がりなんだよ!)

 

ショーっていうか大爆発で、酔っ払ってこれ見てるの超楽しい。なんのスタントだよwww仮面ライダーかよwwwって爆笑してた。

 

そのままのテンションでVIVO CITYのダイソーへ。

 

次の日にシンガポールの友人の送別会があったので色紙を買いに行ったはずなのだが、

これ買ってきてた。

頭がおかしい。

 

特にこいつ

顔うっざ!!!!

 

この意味不明な買い物をしたことによりテンションが最高潮に達し、ゲーセンへ。

このゾンビのシューティングゲームに入って、この中でもお酒を飲んだ。

何回か両替を繰り返しながら、半分くらいクリアしたところで飽きて帰宅。

 

タクシーの料金を払おうとしたら、

財布がない

 

気が動転するわたし。

なぜなら財布の中には友人と遊ぶための多額の現金のほか、滞在ビザ、クレジットカード、キャッシュカード、日本のクレジットカード、運転免許証、家の鍵などなどわたしが生きていくために必要なすべてが入っているのである。

さらに財布は30歳になった時に自分のお祝いに買った高いやつ。。。。。

死ねる

 

とりあえずVIVO CITYに戻る。が、まさかの、すでに閉店。

必死で従業員通路みたいなところを発見し忍び込み、ゲーセンにたどり着いてゾンビのシューティングゲームを見るも・・・ない!

周辺を探すも、見当たらず。

勢いでレジの裏の棚とかも探すものの見つからず。

そしてこのタイミングで携帯の電池が切れた!弱り目祟り目、、、

 

途方に暮れていたところ警備員さんが来たので警備員室へ。

探してもらったが財布は届いておらず、交番に行きなさいと言われた。

その場でVIVO CITYの遺失物届けを書き、財布が届いたら電話してもらうことに。警備員さんには、まずカードをすぐに止めろと言われた。

財布がないと家にすら帰れない、お願いだからなんとか探して欲しいと泣きつくもどうにもならず・・・。

もう人間失格だ死のう。恥の多い生涯を送ってきました。もはや完全に人間ではなくなりました。ただ一切は過ぎていきます。

 

そんな絶望の淵にいる太宰治を不憫に思ったのか、

警備員さんが返さなくていいからねと$10くれて、タクシー呼んでくれた。

地獄に仏・・・!

シンガポリアンのやさしさプライスレス・・・・!!!!!

 

この後も紆余曲折あったがなんとか帰宅。

出迎えてくれるこいつ

抑えきれない殺意

 

次の朝、ネットで警察に遺失物届けを提出したらすぐに電話がかかってきた。シンガポールの対応の早さすごい。みんなが優しい。

財布は届いていないから、とにかくカードをすぐ止めろとまた言われた。

そうだよねそうだよね。。。

でもカードを止めると手続きがいろいろややこしいんだ。。。特に日本のクレジットカード。うわーん

 

一縷の望みを託してVIVO CITYに電話するも届いておらず。

ゲーセンに電話するも繋がらず。。。。。

昨日乗ったタクシーの運転手にSMS送ったらタクシーの中を探してくれて

「タクシーにはどこにもなかった。

昨日飲んでいたお店に連絡してみなよ」と言われる。

タクシーに乗った時点で酔っ払いだと思われていたのか。。。

人間、失格

 

よし、死のう

 

13時までに見つからなかったらカードを止めようと決め、

「幸福の便りというものは、待っている時には決して来ないものだ」と太宰治が電気ブランを片手にゲーセンに電話しまくっていたところ、やっと繋がった。

 

「財布保管しています」

 

( Д ) ゜゜

 

その時わたしが最初に思ったのは、

ついに気が狂って幻聴が聞こえてきたのだろうか

でした。

 

慌ててゲーセンに行って、どのゲームで無くしたか話し、身分証明書として持っていたパスポートを見せ、財布の中身について説明したら

すぐに返してくれた。

俺の財布ーーーーーー!!!

ありがとうちょっとオタクっぽい感じの若いスタッフのお兄さん(;;)(;;)(;;)

嬉しすぎて本当にちょっと泣いた。

 

現金もそのままそっくり残っていたし、カード類も全て無事。

なんという治安のよい国シンガポール。。。。

ゲーセンに財布置いて帰ったら、日本だったらまず出てこないぞ。

フィリピンでタクシーに財布を置き忘れた時は、警察にもホテルのフロントの人にもタクシー会社のカスタマーセンターの人さえも「置き忘れる方が悪い。まず出てこないから諦めなさい」と笑われて誰も探してくれなかったぞ。

 

シンガポール神!!

 

シンガポールで財布をなくした場合の対処法

1、遺失物届けを警察に提出

まず最初にやるべきことは、

なくした場所の最寄の警察へ行くか、

警察のホームページからオンライン遺失物届けを提出すること。

www.police.gov.sg

 

2、EP(DP)紛失に伴う再発行手続き

警察に遺失物届けを提出するとロストプロパティレポートがもらえるので、

それをEPを取得してくれた会社に提出し、再申請してもらう。

紛失すると、初回は罰金$100

2回目以降は$300徴収されるので注意が必要。

(ちなみに私は2回目だったので本当に死のうと思っていた)

 

3、カードを止める

カード類は速やかにカード会社に電話。

先ほどの警察のリンクに主要カード会社の電話番号が一覧で載っています。

 

 

財布無くした時に思ったのは、

中身が空でもいいからとにかく財布が戻ってきてほしい・・・

だったので、これからは命より財布を大事にしようと心に誓いました。

 

飲み会の日は現金だけ紙封筒に入れて持ち歩くことにしよう。